個人再生と残クレ

2024年11月1日

さて、多重債務からの脱出を目指すべく、弁護士さんに相談して、個人再生をお願いしようと気持ちが固まりつつある中で、一つの問題が起きました。

当時の状況をおさらいすると、

   借入件数(すべて含む)8件

   借入総額 800万円

   月返済額  21万円

   住宅ローンあり 自動車ローンなし(完済済)


とにかく、月返済額があまりにも大きく、利息のカット(任意整理)ではもはや追い付かない状況です( ;∀;)

それを踏まえたうえで、家や車を残せる・・・

これはもう、個人再生しかないだろう。


・・・というはずだったのですが、実は諸々の事情があり、この時点で嫁さんも多重債務を抱えていました。しかも結構な高額の💧

金額はちゃんと覚えていませんが、下手をすれば私より月返済が回っていないような状況でした。


そうなれば、二人とも個人再生をお願いするのが最善という選択になると思うのですが・・・

ここでぶつかった大きな問題ですが、嫁さんは自動車ローンを返済中だということです。

ローン返済中であっても、所有権が本人にあれば車は残せます。(銀行ローン等)

しかし、嫁さんは残価設定型クレジット(いわゆる残クレ)で車を購入しています。

ここで残クレについてざっくりと。

残価設定型クレジット(残クレ)

数年後の車の価値(下取り額)を残価として設定し、車両価格からその残価を差し引いた金額を分割払いしていくローンのこと。

例:車両価格300万円、5年後の残価100万円で残クレを組んだ場合、300万円から100万
円を引いた200万円を59回分割で支払うことになり、最終60回目に残価が据え置かれる。

  最終回支払時(例の場合60回目100万円)に、以後の車の取り扱いについて選択する。

  1. 車を返却する(設定した残価で下取りしてもらう)
    基本、追加料金は発生しない。
  2. 新しい車に乗り換える(乗っていた車は残価で下取りしてもらう)
    基本、追加料金は発生しない。新しい車の購入資金が必要になる。
  3. 今の車に乗り続ける
    残価分を一括で支払うか再クレジットを組む


次に、残クレのメリットとデメリットについてです。

メリット

 ・通常のローンと比べて月返済額が少ない

 ・残価が保証されている。

  モデルチェンジ等で市場相場が下がっても、当初設定した金額は変わらない

 ・希望の車に乗れるかもしれない

  月返済額が抑えられるため、通常ローンでは手が出なかった希望の車に乗れる可能性がある

デメリット

 ・所有権が販売会社にある

  ローン途中での処分や売却は不可能。また、自由なカスタマイズ等もできない。

 ・走行距離の制限がある(月1,000km以下等)。

 ・最終回支払時に追加料金が発生する場合がある。※

  ※ 残価で下取りしてもらう場合、基本的にはそれ以上の料金は発生しないが、上記の
    カスタマイズ違反や走行距離オーバー、また、事故による修理等があった場合、追加料金
    が発生する可能性がある。


ということは、嫁さんがこのまま個人再生をすると、車は所有者=販売会社へ回収されてしまう
ことになります。

当初の考えどおり、二人とも個人再生した場合、嫁さんの車は無くなりますが、私の車は残ります。

月返済額の軽減を考えると、車1台になってもしょうがないという思いもありましたが、現実として、共働きで勤務場所も離れている、出勤退勤時間も全然違う、更に子供たちはまだ幼く(下の子は小学校低学年)、時として送り迎えも必要・・・

そして、急に車が無くなったということに対する周りの目・・・


これからの生活を決める、非常に難しい選択でしたが、悩んだ挙句、二人とも任意整理をお願いするという結論に達しました。

このケースだと、私が個人再生、嫁さんが任意整理というパターンもあると思うのですが・・・

私の記憶が間違っていなければ、このケースで片方だけ個人再生はできない、個人再生するならば両方・・・と言われた・・・ような気がします💧

定かではない💧💧

ちょっと今その理由を調べているのですが、決定的なものが見つかりません💧

すみません💧

いずれにしても、夫婦ともども任意整理をお願いすることになった訳です。